指導について
2016年11月12日(土)
日頃、生徒さんをレッスンしていくにあたって、
特に注意していること。
それは、子供たちの個性をつぶさないように、ということです。
うっかりすると、先生の音楽の丸写しになってしまいそうで、
それが怖いのです。
もちろん、習いたての子供たちは、まるで産まれたての赤ちゃんのように
何にも知らない状態ですから、真似をさせて道しるべを立ててあげることは不可欠だと思います。
しかし、何から何まで指図をして、例えば10年後の発表会の演奏が、
先生の色1色に染まっていたとしたら..
想像しただけで恐ろしいなと思います。独裁者になった気分。
日々のレッスンで、どこまで言っていいものか。
いつもいつも悩んでいます。悩みながらレッスンしています。
本番の前ではどうしても、手っ取り早く直接「こう弾きなさい」と言ってしまいますけど。
私自身のエピソードをご紹介しますね。
私には高2から現在に至るまで、ずっと師事をしている先生がいます。
大学4年間も師事してました。
始めのうち、私は先生のおっしゃった通りに弾かなければならないと思っていました。
当然のことですが、反発したことはありませんでした。
それが私の中で変わったのは大学2年の試験曲でのこと。
2年生の後期試験は、ベートーヴェンのソナタ全楽章+ロマン派の小曲を弾かなければならない、かなりハードなものです。
私はワルトシュタインソナタを選びました。
その2楽章をレッスンしていただいているときのことです。
「ここは、こういう風に」と先生が指示をしてくださいました。
そのとき私は何故かわかりませんが、生意気なことに初めて意見を述べました。
「いや、私はこのように解釈するので、こう弾きたいです」というような具合に。
たぶん先生に対して気持ちもほぐれてきていたのだと思います。
そのとき、先生は意外なことにこんな反応をしました。
「私はこの時をずっと待っていたのよ!」と。
そして、私の考えを尊重してくださいました。いやもう本当に嬉しかったですね。
その時から、音楽をする気持ちがものすごく楽になったように思います。
自発的に曲を解釈するということは、自由でもあり責任も伴います。
私は20歳で初めて気付きましたが、自分が指導する立場になって、
やはり自主性を大事にしたいなと思っています。
そんな中で、先日のレッスンでは試みがうまくいったな、と思うことがありました。
小学1年生、1時間レッスン。ハノン、ツェルニー、ブルグミュラーを頑張っている生徒ちゃん。
ブルグミュラーの子供の集会を弾いています。
とてもがんばり屋さんで、1回目のレッスンからかなり仕上げて持ってきてくれます。
人の気持ちに敏感で、お友達が困っているときにササっとさりげなくサポートしてくれる、
とっても思いやりのある子です。が、レッスンで質問をすると、自分の意見を封じ込めて、先生の望む答えを探そうとする癖があります。もう少し自分が出せたらいいなぁと思っていたところ。
『子供の集会』子供たちが集まってワイワイとやり取りしているイメージを話しながら、レッスンしてました。
曲の中間部、質問を吹っかけてみました。

「ここは、どんなお話をしてるのかな?内緒話かしら?」
生徒「......」
ちょっと待ってみると、
「しりとりしているみたい(^^)」って言ってくれました!(やったー!)
なるほど。確かに、フレーズの最後と、次のフレーズの最初が繋がっていく様が、まるでしりとりですね!
それで、こんなストーリーに落ち着きました。

楽譜上で曲のイメージが浮かばない方もいるかと思いまして、演奏もつけておきます。(先生が弾いています)
どうですか?雰囲気と合ってますかね??
これを機に、他の曲でもどんどんイメージを膨らませて欲しいなって思っています。
そして、どんどん自分の意見をお話ししてもらえるようになったら、先生は嬉しいです。
こういう、曲に対するおしゃべりの時間を設けられるところが、1時間レッスンの良いところです。
30分だと矢継ぎ早に一方的なレッスンとなりがちですので。
余談ですが、当教室ではブルグミュラーの25番はこれを使っています。

解説がとてもわかりやすく、写真付きで載っていて、
表紙や挿絵のデザインも可愛いので、オススメです。
アーティキュレーションやペダルは、版によって多少変わってくるのですが、
ブルグミュラーに関しては、特に問題ないと考えています。
作曲家の意図を忠実に~、というよりは、大まかな音楽の方向性が示されていれば良いと考えています。
とても長くなってしまいました。
最後までお読みくださりありがとうございました。
特に注意していること。
それは、子供たちの個性をつぶさないように、ということです。
うっかりすると、先生の音楽の丸写しになってしまいそうで、
それが怖いのです。
もちろん、習いたての子供たちは、まるで産まれたての赤ちゃんのように
何にも知らない状態ですから、真似をさせて道しるべを立ててあげることは不可欠だと思います。
しかし、何から何まで指図をして、例えば10年後の発表会の演奏が、
先生の色1色に染まっていたとしたら..
想像しただけで恐ろしいなと思います。独裁者になった気分。
日々のレッスンで、どこまで言っていいものか。
いつもいつも悩んでいます。悩みながらレッスンしています。
本番の前ではどうしても、手っ取り早く直接「こう弾きなさい」と言ってしまいますけど。
私自身のエピソードをご紹介しますね。
私には高2から現在に至るまで、ずっと師事をしている先生がいます。
大学4年間も師事してました。
始めのうち、私は先生のおっしゃった通りに弾かなければならないと思っていました。
当然のことですが、反発したことはありませんでした。
それが私の中で変わったのは大学2年の試験曲でのこと。
2年生の後期試験は、ベートーヴェンのソナタ全楽章+ロマン派の小曲を弾かなければならない、かなりハードなものです。
私はワルトシュタインソナタを選びました。
その2楽章をレッスンしていただいているときのことです。
「ここは、こういう風に」と先生が指示をしてくださいました。
そのとき私は何故かわかりませんが、生意気なことに初めて意見を述べました。
「いや、私はこのように解釈するので、こう弾きたいです」というような具合に。
たぶん先生に対して気持ちもほぐれてきていたのだと思います。
そのとき、先生は意外なことにこんな反応をしました。
「私はこの時をずっと待っていたのよ!」と。
そして、私の考えを尊重してくださいました。いやもう本当に嬉しかったですね。
その時から、音楽をする気持ちがものすごく楽になったように思います。
自発的に曲を解釈するということは、自由でもあり責任も伴います。
私は20歳で初めて気付きましたが、自分が指導する立場になって、
やはり自主性を大事にしたいなと思っています。
そんな中で、先日のレッスンでは試みがうまくいったな、と思うことがありました。
小学1年生、1時間レッスン。ハノン、ツェルニー、ブルグミュラーを頑張っている生徒ちゃん。
ブルグミュラーの子供の集会を弾いています。
とてもがんばり屋さんで、1回目のレッスンからかなり仕上げて持ってきてくれます。
人の気持ちに敏感で、お友達が困っているときにササっとさりげなくサポートしてくれる、
とっても思いやりのある子です。が、レッスンで質問をすると、自分の意見を封じ込めて、先生の望む答えを探そうとする癖があります。もう少し自分が出せたらいいなぁと思っていたところ。
『子供の集会』子供たちが集まってワイワイとやり取りしているイメージを話しながら、レッスンしてました。
曲の中間部、質問を吹っかけてみました。

「ここは、どんなお話をしてるのかな?内緒話かしら?」
生徒「......」
ちょっと待ってみると、
「しりとりしているみたい(^^)」って言ってくれました!(やったー!)
なるほど。確かに、フレーズの最後と、次のフレーズの最初が繋がっていく様が、まるでしりとりですね!
それで、こんなストーリーに落ち着きました。

楽譜上で曲のイメージが浮かばない方もいるかと思いまして、演奏もつけておきます。(先生が弾いています)
どうですか?雰囲気と合ってますかね??
これを機に、他の曲でもどんどんイメージを膨らませて欲しいなって思っています。
そして、どんどん自分の意見をお話ししてもらえるようになったら、先生は嬉しいです。
こういう、曲に対するおしゃべりの時間を設けられるところが、1時間レッスンの良いところです。
30分だと矢継ぎ早に一方的なレッスンとなりがちですので。
余談ですが、当教室ではブルグミュラーの25番はこれを使っています。

解説がとてもわかりやすく、写真付きで載っていて、
表紙や挿絵のデザインも可愛いので、オススメです。
アーティキュレーションやペダルは、版によって多少変わってくるのですが、
ブルグミュラーに関しては、特に問題ないと考えています。
作曲家の意図を忠実に~、というよりは、大まかな音楽の方向性が示されていれば良いと考えています。
とても長くなってしまいました。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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教室情報

- 講師
- 藤田 尚子
(ふじた なおこ) - 教室住所
- 東京都武蔵野市境1丁目25-19
- 最寄駅
- 三鷹駅より徒歩15分
武蔵境駅より徒歩10分 - 生徒さんの通学範囲
- 現在、武蔵野市 境1丁目・3丁目・5丁目・境南町・御殿山・関前・西久保・桜堤・吉祥寺北町・三鷹市 上連雀・井口・野崎・西東京市 新町 より生徒さんが通われています。
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